タイニーハウス、暮らしの実例①
今回は、タイニーハウスの暮らしの実例を 紹介したいと思います。
現在タイニーハウスに住んでる人が最も多い国は、アメリカです。
タイニーハウスは、トレーラーハウス同様、軽車両として扱われるため、自動車税も固定資産税もかかりません。建材と加工に必要な道具、といったものさえ用意できれば、1台数百万円はするトレーラーハウスに比べ、安価(廃材などを使うなど工夫次第では100万円を切ることもできる模様)に製作することができたり、狭いことで生まれる省エネ効果もあり、貧困層を中心に、あるいはモノを持たないライフスタイルも相まってアメリカで急増している住環境です。
普通の住宅との違い、そしておそらく皆さんが一番知りたいのはライフラインについてじゃないかと思います。日本のタイニーハウスを紹介するサイトでライフラインを扱っているところが意外にも乏しいので、アメリカでの例を取り上げながら、電気、水道、ガス、トイレなど、どう解決しているのかを見ていきましょう。
電気
解決策のひとつとして、全世界の1/4がそうであるように、完全に電気を使わない選択肢があります。が、そうは言っても電気がないと何かと不便です。
実際には、手頃な価格で導入できる太陽光発電が多いようです。風力発電はタービンが高価で、川に近いなど場所によっては水力発電という選択肢もありそうです。
120 Ideas for Tiny Living (English Edition)の著者であるLaura Lavoieさんは
自分のタイニーハウスがどれほどの電力を必要とするのかをあらかじめ知っておくことを奨めています。
水道
アメリカの場合、タイニーハウス生活者は、農村に移動して根を下ろして暮らしているケースが多いらしく、掘った井戸から発電機を使って貯水タンクに組み上げている例が取り上げられていました。雨水を貯水して、シャワーなどに使ったりしている人もいます。
ガス
プロパンガスを使っている例です。
トイレ
狭いタイニーハウスでどういう臭い対策や後始末がなされているのでしょうか?
水供給の難しい山小屋で利用されているようなバイオトイレ(コンポストトイレ)の例があります。
好気性微生物を活性化するなど、諸々工夫するポイントがありそうです。快適なタイニーハウス生活を満喫するためにもトイレ周りの努力は惜しめません。
快適性やコストなど、何を最優先にするかは住む人の目的により変わってくるかと思います。トータル安く作れる分、ライフラインの充実にはお金をかける選択肢もありでしょう。この組み合わせを作り手自身が考えるのもタイニーハウスを作る醍醐味ではないでしょうか。最先端技術の活用のしどころは多いです。環境に配慮した技術の最新動向については、12/11〜13の期間東京ビックサイトで開催されるエコプロダクツ2014に参加した結果を改めて共有させていただく予定です。
次回は、「タイニーハウス、暮らしの実例②」です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。