ヨーロッパの節エネに学ぶ
エコをとことん、ばしばしっと法律作って実施しているEU、
特に北欧は時代の先を行っているイメージがあります。
どうしてそんなに環境先進国なのか?
それは危機意識から生まれたものだと思っています。
例えばスウェーデン。
1960年代に、産業国イギリスやドイツの風下に当たるスウェーデンは酸性雨被害を受け、この問題を話し合うことを国連に提唱し、1972年に世界初となる環境問題を協議する国際会議がストックホルムで開かれました。
エネルギー供給について、
総発電量に占める水力が1位(44%)と高い一方、化石燃料による発電はたったの3%と低炭素社会が実現されています(2位の原発40%というのはリスキーですが)。
エネルギー消費の構成にも驚きます。
生物由来のバイオエナジーが全体の33%、ついで石油が26%となっています(因みに日本は、石油44%、天然ガス24%、石炭23%)。
Bioenergy Facts | Svebio - Svenska Bioenergiföreningen / Swedish Bioenergy Association
そしてエネルギー消費を抑えることも忘れていません。
窓の断熱性能を表す熱貫流率(U値、低いほど断熱性が高い)は、
日本が無基準で6.5W/m2・Kなのに対して、
スウェーデンは1.2W/m2・Kと高い断熱性を義務付けています。
暖房についても
温水管を張り巡らし、温水もごみ焼却場の廃熱を利用した集団暖房が活用されています。また最近では、地中に設置した熱交換器により地熱を利用することで
暖房コストの70%を節約できているケースもあるそうです。
(参考)省エネを目指したスウェーデンの暖房 - スウェーデンの今
つい最近、経産省が省エネ住宅普及に着手したとのニュースがありました。
50年(!)かけてすべての国内住宅に省エネ窓を導入するという悠長な施策を来年から始めるようです。。
全ての住宅を省エネ窓に 経産省、業者に製造転換促す :日本経済新聞
タイニーハウスはなるべく国産のものをと思っていますが、こと窓に関しては歴史と実績のある北欧製がベターなのかもしれません。牽引車もバイオエナジー(生ゴミ、糞尿など)で走らせられたら最高ですね。
次回は、ようやくになりますが、
「タイニーハウス、暮らしの実例」
を取り上げたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。